1939年、シリコンバレーにある自宅のガレージで、二人の学生が立ち上げたベンチャー企業。それがヒューレット・パッカード(hp)でした。今では世界で10兆円を超す売り上げを誇る大企業に成長しましたが、創業の時のチャレンジング・スピリッツを大事にしようと、これまでにも世界各国で何かにチャレンジする人々を、積極的に応援してきました。
今年、hpが創業70周年を迎え、日本において大規模なキャンペーンを展開するに当たり、まず考えたのは「日本で最もチャレンジングな人たちは誰だろう」ということでした。打ち合わせは2カ月に及びました。そして出た結論は、景気の先行きが見えないこの厳しい社会情勢の中で、就職活動を行う学生ではないか、というものでした。これは若者に対して積極的なブランドイメージの向上を図るという弊社のマーケティング戦略とも合致しました。
同じ色のスーツを着て、同じような受け答えをする“マニュアル君”などと揶揄(やゆ)される彼らですが、本当はもっと個性的で、豊かな創造力があるはずだ。そこを引き出してあげてよう。自分らしさを発見するきっかけにしてもらおう。それが「SHUKATSU It’s MEプロジェクト」の始まりです。
数多くの個性豊かな解答に手応え
「エグゼクティブ・サポーター」が出題する課題は、ちょっとユニークで面白いものです。例えば第1問は、「これから就活の最終面接。なのに、リクルートスーツに白いペンキが!この逆境をチャンスに変えた、あなたらしいアイデアとは?」。この課題に対して学生が解答を寄せる仕組みです。
担当者としてすべての解答を読みましたが、今の学生は本当にまじめで好感が持てますね。似たような解答が多くなるのではと危惧していたのですが、いらぬ心配でした。どの解答も個性豊かで、自分らしさがしっかり現れています。私自身、彼らの才能にとても勇気づけられました。おそらく何度もこの課題にトライすることで、彼ら自身が自分らしさに気付くでしょう。ぜひ多くの社会人にも読んでほしいですね。
このキャンペーンが、社会的に極めて信頼性の高いものであることを広く知らせるために、それにふさわしいメディアとして日本経済新聞を選択しました。これに加え、これまでなかったような新しいメディア展開を開発していこうと努力を重ねています。
キャンペーンに参加した学生にとって、就活をともに闘った“戦友”としてhpの名が心に深く刻まれれば、若者に対するブランドイメージの向上という目的は、十分に果たせるものと信じています。
日本ヒューレット・パッカード パーソナルシステムズ事業統括 モバイル&コンシューマビジネス本部宣伝部 甲斐博一=談
電通 第5クリエーティブ局 クリエーティブディレクター 細川直哉=談はこちら |