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| 第8回:『ジャパンブランドルネッサンス』/ グラムコ(株)代表取締役社長 山田敦郎 | ![]() |
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第8回:『ジャパンブランドルネッサンス』
未曾有の大災害がもたらしたもの2011年3月11日。東日本大震災に見舞われて、一時日本の経済の歯車は、完全に停止してしまった。現在もなお、被災地では不自由な日常を過ごしている被災者の方々がおられる。この先の生活基盤や人生の展望もなかなか見いだせない方も多いのではないだろうか。被災地の復旧と、被災者の皆様の平穏な日々が、一日も早く実現し回復することを願ってやまない。 中国でいろいろな方々と話しをしてみると、彼らの気持ちは2つ。1つ目は被災地の人たちの安全や日本の復興を願う気持ち。2つ目は放射能汚染に対する恐怖心などから来る日本製品への不安である。実際震災直後に、まことしやかな誤情報がネット上に流された結果、彼らの不安感は一層強まった。隣人として日本の復興は心から願うが、日本製品への信頼は揺らぐ、という二律背反の気持ちである。震災と原発事故は、我が国のブランドの総体を大きく傷つけたといわざるを得ない。 日本のブランド復興に向けて私の会社では、ブランディングファームとして何かお手伝いできることはないかと考え、5月から「ジャパンブランドルネッサンス(歩みを止めない。国と企業と一人ひとりが活力を取り戻すために)」という活動を開始した。日本のブランド復興を支えていこうという思いである。この活動の柱は3つだ。 1.企業支援(とりわけ被災地にある中堅中小企業の支援) 我が国企業の87%を占める中小企業は、日本経済の元気の源といえるが、被災地企業だけでなく全国の中小企業も間接被災者となっており、この時期だからこそ彼らのブランディングを支援していこうと考えたのだ。また地域支援とは、主に福島県を対象としており、地域ブランドとして傷ついたFUKUSHIMAの印象を、いかに回復させていくかを検討する。3については、私たちの国内外の活動を通して、あるいは政府への働きかけなどで、日本のブランド復興を推進していこうとするものである。
インターナルブランディングの加速上記企業支援の柱は、インターナルブランディングである。 ある化学系企業では、事業別の分社化を繰り返した結果、事業子会社の向う方向が拡散してきており、新体制で中期経営計画を打ち出すにあたって、これら各社間に求心力を創り出すべく、理念やビジョン、行動指針などを再定義し、グループ社員を巻き込んでいく活動に着手した。 弊社は、上記のプロジェクトのいくつかにおいて、ブランドスタイルを定義するためのセッション(イマジンセッション)を組み込んで、ビジョンの可視化にも踏み込んでいる。
![]() グラムコ(株)代表取締役社長 山田敦郎(やまだ・あつろう)
慶大法学部卒。総合商社の丸紅を経て87年同社設立。04年上海・北京に現地法人展開。アジアNo.1のブランディングファームを標榜する。日本CI会議体幹事。内閣府沖縄美ら島ブランド会議座長ほか。 |
[ 6月10日掲載 ]


